「最高の市役所」になるために、
やらなければならない事が多々あります。
政策の選択、予算の組み立てからはじまり、情報公開や市民との共動、市民への接し方etc…
そうした中で、27年度に新たに取り組んだことは、
①国・県と吉川市の連携を深める為に、「参与」というポジションを新設し、元県職員だった方を招聘しました。
②新たな考え、行動により吉川市を活性化する為に、職員採用にはじめて「社会人枠」を導入しました。
③若い職員のアイディア、意見、考え方を市長が直接把握する為に、そうしたものを記入した「レポート提出」を求めました。
そして、春からの
④地区担当官の設置
⑤市民シンクタンクの設立
を目指して準備を進めています。
就任以来、常に職員には「慣例にとらわれずに取捨選択を」「時代を見越したチャレンジを」「全ての仕事にスピード感を」を求めてきましたし、
今年はそれに加えて、「縦割り行政に埋没せず、政策に横串を通し、分かりやすいパッケージにする」ということも求めています。
しかし、こうしたことを進めてゆく上で最も重要なものがあります。
それは「理念」です。
職員一人ひとりが、「何の為に、行政という仕事を自分はしているのか?」、この問を常に自分自身に投げかけ、
その答えとしての「自分の考える行政の役割、あり方」を持っていなければなりません。
そうした「理念」が無ければ、どれだけ市民への接し方を教わったところで、真の意味での市民との共動は成し得ません。
こうしたことを踏まえ、「理念」の部分での「職員研修」のあり方を検討してきましたが、
その第一弾として、職員約150名参加の下、「立志教育」で有名な角田先生をお招きし、ご講演いただきました。
「AI時代を迎える中での行政職員の役割」、「市民が求めているもの」等々、非常に有意義なお話しでしたが、
私自身は、さらに「どの様な研修が職員に必要か?」という部分で大きなヒントをいただきました。
最後はやはり、「その個人の意識の差」ですから、どれだけ有意義なお話しを聞いても、その個人が実践出来なければ、なかなか事態は変わりません。
しかし、今後も出来る限り、「意味ある職員研修」を行っていく中で、「最高の市役所」を目指してゆきたいと思っています。
中原恵人