今日は未明から秩父。
解禁日。
初冬の空気の中、師匠達に従い、栃本の山へ。
息を潜めて、ひたすらにケモノ道に同化し、聞こえるのは風と落ち葉の舞う音だけ。
「肉をいただくということ」を見つめることは、
狩猟問題、銃所持問題、鳥獣被害問題、外来種問題、感染症問題、里山問題、さらに教育分野、行政構造等々、
多岐にわたって僕達に問題を提起する。
僕が取り組んでいる様々な活動の根底には、
「見えないようにしてきたものを身近なものとして取り戻す」
というテーマが共通してあるのだけれど、
「食」というテーマは特に、そのテーマを鮮明に浮かび上がらせる。
「そのもの自体を知る」
「口に入るまでの過程を知る」
「経験により実感を得る」
「身近なものとして、自分自身を含めた連鎖を認識する」……
そして、これらは必然的に「生きるということ」を考えることにつながる。
秩父の山々は、とても大事なものを僕達に伝えてくれる。