「第2回公演~あゆみ~」①
昨年、2017年の夏、中央公民館の大ホールに用意した観客席は満席となり、会場内に入れない人も出るほどの大盛況の中で上演された「第1回演劇公演・Y市の不思議な住人たち」。
9歳から78歳までの、年齢も性別も出身もバラバラな市民が力を合わせて「舞台上」に創り上げた「物語」に、観客席からの拍手は鳴りやみませんでした。
そしてその時、
「舞台裏」でも「新たな物語」が生み出されていました。
……「演劇の稽古で体を動かし、声を出し、心身共に元気になった。生きる喜びを感じている!」
…… 「演劇に参加したことで地域の多くの人と知り合えて、毎日の活動の場が広がった!」
……「人前で自己表現する喜びを知った。この経験を子供達にも広げていきたい!」
「演劇公演」に関わる中で、参加者一人ひとりが 、自身の人生における「新たな物語」を歩みはじめたのです。
そして今回の「第2回演劇公演・あゆみ」。
そこでは、まさにそうした「人生の物語」=「あゆみ」が描き出されていました。
「演劇表現と人の生との交差から生み出されるもの」を「まちづくり」に結びつける吉川市のこうしたチャレンジは、
世界的な演出家であり、同時に高齢者素人の演劇集団「ゴールドシアター」を立ち上げ、演劇のさらなる可能性を日本、そして世界に示された故蜷川幸雄先生のお導きによるものであり、
今回も、演劇関係者はもちろん、吉川市外からも多くの方々が注目してくださり、吉川市まで足を運んでくださいました。
中原恵人