本日午後は成人式。
君達に伝えたことはふたつ。
ひとつは「見えない力」について。
「見えない力」により地域や私達は支えられている。
例えばこの成人式も、今日を迎える為に、裏で多くの方々が汗をかき、また市民の皆さんから納めていただいた税金も使い、開催されている。
そうした中で、吉川市で成人を迎える君達の門出を皆で祝福しよう、というのが成人式だ。
見えているものに感謝するのは小学生でも出来る。
見えているものに感謝すらできないのは赤ん坊と同じだ。
20歳を迎えたから、成人式を迎えたから「大人になる」のでは無い。
「見えない力」を想像し、敬意と感謝を持てて初めて、君達は「大人」の仲間入りするのだ。
もうひとつは「生きる」ということについて。
人は「生まれながらにして生きる意味を持っている」わけではない。
苦悩しながら、ときには「生きる意味」の一部を獲得したように感じながら、そうした中で一生をかけて「生きる意味」を探してゆくのが、人生だ。
ゆえに、君達が「与えられたことだけをこなしている」うちは大人にはなれない。
そういう人間はいくつになっても「大人」ではない。
しかし自ら考え、チャレンジしている人間は、二十歳前でも「大人」として尊重される。
「見えない力」と「生きる」ということ。
このふたつを実感出来てこそ、「大人」なのだ。
市長室はいつでもオープンだ。
悩んだり、あるいは素晴らしい企画、アイディアがあればぜひ、市長室を訪ねて欲しい。未来に向けていつでも応援してゆく。
仕事に熱心に取り組んでいたり、故郷を離れ頑張っていて、今日この場所に参加出来なかった、君達のそんな仲間を含めた674名の吉川市新成人の未来が輝かしいものとなるように…。
成人、おめでとう。
中原恵人